新政PRIVATE LAB EXTREME 2022
2024/06/16
新政PRIVATE LAB EXTREME 2022
『紫八咫アトランダム』
醸造年度:平成二十五酒造年度~平成三十酒造年度
開栓します🤗🎶
原料米:美山錦
精米歩合:麹米40~60%掛米55~60%
アルコール度数:14度~16度
甘さ: まちまちだがぜんぶ甘い
すっぱさ: 新しいほうがすっぱい
コク: 古いほうがこってり
↓↓以下テキストより↓↓
「紫八咫(むらさきやた)」は貴醸酒「陽乃 鳥」初のスピンオフであり、いわば「陽乃 鳥」自身を濃縮した存在といえる。先述し たとおり、貴醸酒とは仕込水の代わりに何 らかの既存の酒を入れて造られる濃厚酒 その理屈でいえば、もしも貴醸酒を醸 造する際に、投入する酒が単なる酒でなく 貴醸酒そのものであったなら、もっと濃い 酒を得ることができるだろう。こうした発 想から、搾った貴醸酒を翌年の貴醸酒造 りに使用し、それを延々と繰り返してみよ うということになった。まあ簡単にいうと、 秘伝の継ぎ足しタレのような感じである。
「紫八咫」の系譜
「紫八咫」の先祖は2008年に醸造した「特別純米 六號(ろくごう)」という酒である。この「特別純米六號」 を仕込時に用いて、2009年の「陽乃鳥」(第二世代)が造られた。その翌年、この第二世代「陽乃鳥」を用い た再仕込み貴醸酒が仕込まれることになり、ここに「紫八咫」が誕生したのであった。それ以降、「紫八咫」の 半分は翌年の「紫八咫」の仕込みに使われる。そして、この無限ループの再仕込みが今に続いているわけで ある。このようなわけで、いずれのヴィンテージの「紫八咫」の中にも、(現体制の「新政」がはじまった) 2008年の酒の名残が組み込まれている。つまり「紫八咫」をたしなむということは、まさに近年の新政の歴 史を飲むに等しい行為にほかならない。