株式会社S・S・S
ネット予約はこちら

新政PRIVATE LAB EXTREME 2022『 迦楼...

新政PRIVATE LAB EXTREME 2022『 迦楼...

2024/06/09

新政PRIVATE LAB EXTREME 2022『 迦楼羅(カルラ)』
醸造年度:令和三酒造年度(2021年7月~2022年6月期)
開栓します🤗🎶

↓↓以下テキストより↓↓
「迦楼羅(かるら)」は「紫八咫(むらさきや た)」同様、当蔵の定番酒「陽乃鳥(ひのと り)」から派生したスピンオフ作品である。
「陽乃鳥」シリーズは、いずれも<貴醸酒> という特殊な仕込方法によって造られてい る。貴醸酒とは、酒を仕込む際に、通常なら 仕込水を用いるところ、水だけではなく既 存の酒をも用いて仕込む方法だ。酒がもう 一度もろみの中で発酵作用を受けるため、 新たにできた酒は、より濃厚で甘口となる。

甘さ: 貴醸酒といえる程度には高い
すっぱさ: ちょうどいいくらい
コク: 陽乃鳥よりある

「陽乃鳥」と「迦楼羅」
当蔵は2008年に「陽乃鳥」を開発したが、これは現状のラインナップ中最古のものだ。当時の市場の貴醸 酒は意図的に熟成させて玄人向けにしたものが大半だった。これに対して「陽乃鳥」は完成後すみやかに瓶 詰めして出荷するよう考案されている。いわば「フレッシュタイプ」の貴醸酒なのである。「陽乃鳥」は、毎年よ り良いバランスを求めて味わいを変えてきているが、特に大きな変化を目論んで醸造された場合は、オリジナ ルと別の名称を与えられることがある。つまり「陽乃鳥スパーク」、また2019年の頒布会に収録された「陽乃 鳥改」、そしてこの「迦楼羅」といった一群である。

◎「迦楼羅」という日本酒のルーツを探る取り組み 本作品「迦楼羅」の特徴は<菩提配>という古代から伝わる酒母製法を用いていること、そしてクモノスカビ という菌を用いた<生米麹>を使用していることだ。なおこのクモノスカビ (学名: リゾープス)は、中国の 紹興酒や東南アジアのテンペに用いられる菌であり、独特な旨味と酸味を生み出すことで知られている。こ の2つの製法 菩提配と生米麹 は、いずれも日本酒のルーツにつながる製法だ。菩提配は中国 紹興酒の製法をそのまま引き継いでいるし、生米麹は稲作とともに東南アジアから伝来した麹の製法であ る。日本では神社において、今も生米を砕いて固めたものを「姿(しとぎ)」として神前に備えるものだが、こ れにクモノスカビが生えたものをかつて麹として用いていたという。

◎「迦楼羅」 飲む<文化酒類学>
さらに「迦楼羅」においては、ベースとなる製法・貴醸酒そのものが「延喜式」にさかのぼる日本酒の古来の スタイルでもある。本作品は、まさに日本酒のルーツを探検する壮大な取り組み いわば、飲むく文化 酒類学>というべき存在といえよう。酒質についても期待通り不思議が満載となった、まず生米麹を部分的 にでも用いると、通常の黄麹単体で醸造するよりも香りが華やかになる。理由はわからないが香気は通常の 「陽乃鳥」よりも複雑で、特にメロン的吟醸香が強めに出ているようである。酸味、甘味も一種独特であっ て、定番「陽乃鳥」とはまた違った魅力があるのではないだろうか、なお製法における中国~東南アジアの影 響をデザインに反映し、本作品は「迦楼羅」--- インドネシア語で「ガルーダ」と命名された、たまたま 商標が取れたのがラッキーであった。今後もトライしてみたい題材である。


当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。